中世に成立した伝記では、歴史的なフランシスコ像を描きづらいと言う方には、現代の作家によっても聖フランシスコの伝記(あるいは研究書)は数々出版されています。主なものを拾ってみますと。
ジュリアン・グリーン『アシジの聖フランシスコ』原田武訳:人文書院
キアーラ・フルゴーニ『アッシジのフランチェスコ ひとりの人間の生涯』
三森のぞみ訳:白水社
ジャック・フゴフ『アッシジの聖フランチェスコ』池上俊一・梶原洋一訳:岩波書店
川下勝『アッシジのフランチェスコ』清水書院(人と思想)
川下勝『太陽の歌—アシジのフランシスコ』聖母文庫
ヨハンネス・ヨルゲンセン『アッシジの聖フランチェスコ』永野藤夫訳:平凡社ライブラリー
オ・エングルベール『アッシジの聖フランシスコ』平井篤子訳:創文社
また、聖フランシスコ生涯全体ではなく、ある隠遁所での出来事を切り取って描いたエロワ・ルクレールの『真の智に至るまで』峯岸秀子訳:光明社もお薦めします。
絶版になっているものもありますが、北11条教会の図書室(フルダ文庫)にあります。